★私が札幌のシンボルとも言える藻岩山に観音堂を建てるにいたった経緯を
書かせていただきたいと思います。
昔から、お寺は山の上にあるというイメージが私の中にありました。
次のお寺は是非、自然にあふれたお寺らしいお寺を建立したいと
願っておりました。
そんな中、ちょうど藻岩山の土地のお話をいただきました。
有り難くこのご縁を頂戴して、その場所に観音堂を建てさせていただく
決意を致しました。
地道に計画を立て、ひとつひとつ形にし、多くのご縁をいただいて
できたのが観音堂です。
三十三体の千手千眼観世音菩薩様をみているだけで、
不思議と心やすらかになれます。
澄んだ空気と自然にあふれ、癒しのお寺が出来ました。
これも支えてくださったお檀家様をはじめ、数多くの方々のお陰と
深く感謝いたしております。
観音堂は藻岩山にある為、少し遠いと感じるかもしれませんが、
観光道路入り口の近くにあり、意外に便利な場所でございます。
また、お寺の前が道道である為、冬は除雪もしっかりされ、
坂道もロードヒーティングが入っており ますので安心です。
市内でありながら、自然が豊かで恵まれた場所です。
普段のご供養はご自宅に 伺わせていただく事が多いですから、
実際にお寺に来られる機会は年に何度もないかと 思います。
たまに来られる際はお遍路さんの感覚で考えていただければと
思います。暖かく、観音様がお迎えして下さいます。
三十三観音堂の右脇の美山通りを北上すると、藻岩山の登山道の
入り口になっております。
お檀家様で、観音堂に来たついでに、登山を楽しまれる方も
いらっしゃいます。
健康にもいいですし、普段の生活から離れ、自然を満喫されるのも
楽しみの一つになるかと思います。
★写真は、観音堂ができた際の落慶法要の時のものです。
本寺 定光寺 専門僧堂のご住職、兄弟子、又、ゆかりのお坊さん達を
お迎えしてお檀家様とともに、本堂の完成をお祝いしました。
定光寺 ご住職様より、地道に力をつけて、堅実に頑張るよう
有難いお言葉を頂戴いたしました。
16歳の時、弟子として迎えてくださった師匠の大道晃仙禅師様の
恩に報いる様、その言葉を胸に、これからも日々精進して参りたいと
思っております。(報恩の行)
★禅宗寺住職の師匠 ご紹介
師匠は平成23年6月25日 ご遷化されました。
(平成23年4月まで、大本山 總持寺の貫首を勤められておりました。)
経 歴 | |||
和 暦 | 西暦 | 月 日 | 事 項 |
大正 6年 | 1917 | 12月18日 | 誕辰 |
昭和17年 | 1942 | 4月 1日 | 北海道・定光寺専門僧堂講師 |
昭和24年 | 1949 | 11月 | 保護司 |
昭和27年 | 1952 | 6月 | 北海道・定光寺専門僧堂堂監 |
昭和31年 | 1956 | 3月 | 北海道・定光寺住職 |
昭和39年 | 1964 | 10月 | 北海道・定光寺専門僧堂堂長 |
昭和40年 | 1965 | 10月 | 北海道第三宗務所所長 |
昭和45年 | 1970 | 11月 | 曹洞宗宗議会議員 |
昭和53年 | 1978 | 6月 | 大本山總持寺顧問 |
昭和55年 | 1980 | 3月 | 師家 |
昭和55年 | 1980 | 4月 | 大教師 |
昭和55年 | 1980 | 11月 | 大本山總持寺監院 |
昭和57年 | 1982 | 春 | 藍綬褒章 |
昭和58年 | 1983 | 11月 | 大本山總持寺常任顧問 |
平成元年 | 1989 | 4月 | 勲五等双光旭日章 |
平成元年 | 1989 | 10月 | 更生保護制度施行40周年記念特別表彰 |
平成 2年 | 1990 | 4月 3日 | 権大教正 |
平成 7年 | 1995 | 12月10日 | 大本山總持寺西堂 |
平成10年 | 1998 | 3月25日 | 大本山總持寺副貫首 |
平成14年 | 2002 | 10月17日 | 大本山總持寺貫首就任 |
平成23年 (2011) 4月16日 大本山 總持寺貫首 ご退董